令和3年度第2学期始業式

式辞

 

 全校生徒の皆さん,おはようございます。

 校長先生は,今日,皆さんとこうして会えることを楽しみにしていました。

 皆さんがコロナに感染することなく,そして命に関わるような大きな事故などもなく,2学期が迎えられることを本当に嬉しく思います。

 

 さて,皆さん,この夏休みはどんな風に過ごしましたか。何かに打ち込めましたか。

 県大会,東北大会,部活動,未来サミット,勉強,オリンピック,地域のボランティア,駅伝練習…。様々ありました。

 先ほど一部だけ紹介しましたが,夏休みも皆さんそれぞれが何かに夢中になって頑張ったことは,皆さんをきっとバージョンアップさせたことでしょう。

 そして,この夏はコロナ禍ではありましたが,オリンピックもありました。多くのアスリートから皆さんも感動と勇気をもらったのではないでしょうか。

 その一方で,災害の夏といってもいいほど,全国各地で大きな被害がありました。1学期の終わりに皆さんと熱海市の土砂災害の募金活動,折り鶴の寄贈をしましたが,それを上回るような自然災害が次から次へと発生し,校長先生も呆然とするばかりでした。土砂で住む家が無くなってしまった中学生,大切な家族をなくしてしまった中学生がいました。それは人ごとではないと思いました。

 コロナもこれまで以上に猛威を振るい,宮城県も2回目の「まん延防止等重点措置」地域となり,制限が加わってしまいました。今日もそのような理由で完全リモート始業式となりました。

 

 そこで,今,皆さんに伝えたい言葉があります。

 今こそ,「我が事として」。何事も「我が事として」捉えてほしいということです。

 災害もコロナも,そして,いじめも「他人事にしない」。「我が事として」考えて行動していきましょう。一度しかない大切な中学校生活です。ならば,誰かのせいにしたり,何かのせいにしたりせず,「我が事として」考え,生き方を磨いていきましょう。

 

 1年で1番長い2学期が始まります。じっくりと自分を育てていきましょう。そして,クラスとしてもじっくり育っていきましょう。本当の意味での「仲間」というものを目指してほしいと思います。

 

 学校は一人一人で成り立ちます。あなたの思いと行動で作られます。楽しい学校に一人一人がするぞと思いながら生活してほしいと思います。「我が事」として考えて行動していきましょう。

 そして,「ありがとう」があふれる学校にしていきましょう。それが結果全員の楽しい学校生活につながります。そんな2学期を目指していきましょう。

 皆さん一人一人の幸せと成長を願い,式辞といたします。

 

         令和3年8月23日 東松島市立矢本第二中学校 校長 松﨑和佳子

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【 近藤主幹養護教諭によるコロナ感染症のオンライン授業の様子 】

 「一に命 二に生き方」