令和2年度第2学期終業式 式辞

 85日間の2学期が今日で終わります。
 この2学期も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,学校生活に制限があり,皆さんには窮屈な思いをさせてしまいました。しかし,皆さんの学校生活に対する一生懸命な姿勢や行事にかける思い,
そして先生たちの思いが,今年ならではの開催につながったと思います。

 体育祭,新人大会,合唱コンクール,文化祭,数々の行事では,皆さんの全力の姿と底力を見せてもらいました。その一生懸命な姿に,校長先生は強く心を打たれました。
 また,先日は2年生の「立志式」がありました。厳粛な雰囲気の中,一人一人の意志を感じる感動的な式となりました。立志式は,「15歳を迎える2年生が自分の将来を考え,自己実現に向けて立ち向かえるように」という願いが込められた市内中学校共通の式です。壇上で堂々と自分の思いを語る立派な姿に保護者の皆さんも涙を流されていました。

 今日は,立志式の際に話した竹のお話をします。
 校長先生は,竹が大好きです。勢いよくまっすぐ伸びるからです。では,竹が高く丈夫に成長できるのは,なぜでしょう。それは,「節」があるからです。「節」がなければ竹は曲がって折れてしまいます。人生もこれと同じ事が言えます。人生の節目と普段の生活のメリハリ。人生の「節目」を大事にし,日々の生活を振り返ることは,新たなやる気を起こさせ,毎日の生活をさらに充実させ,輝くものにしてくれます。そして,自分という人間を強くしなやかに育ててくれます。
 入学式,卒業式,立志式,そして,今日の終業式。物事の区切りとなる式は,大きな「節目」。
普段行っている授業の始めと終わりの挨拶なども小さいけれど大切な「節目」。「節目」を大事に生きる人になってほしいと思います。

 最後に,冬休みも「一に命」「二に生き方」です。
 自分やまわりの命,気持ち,体,そして,生きる姿勢を大切にしてください。
 今年の冬休みは,『宮城県新型コロナ危機宣言』が出され,制限された年末年始になりますが,幸せは自分の心が決めると言います。どんな時も楽しめる心を持ちたいものですね。

 1月8日,皆さんの元気な姿に会えることを心から祈っています。
 皆さん一人一人の幸せと成長を願い,式辞といたします。
                                                                                              
           令和2年12月23日 東松島市立矢本第二中学校 校長 松﨑和佳子

 「一に命 二に生き方」